DESIGN.mdテンプレート実例:仕様書の章立てと書き込み例
仕様書は「章立てのテンプレート」さえあれば、白紙から書き始めるより格段に早く仕上がります。この記事では、個人開発でそのまま流用できるDESIGN.mdの章立てと、各章に何を書くかの実例を紹介します。
最終更新: 2026-07-23・読了目安 約5分
結論:6章立てで十分機能する
個人開発のMVP規模であれば、仕様書は次の6章で十分に機能します。既存プロジェクトのREADMEやアーキテクチャ文書のテンプレートとして知られるarc42(新しいタブで開きます)の考え方をベースに、個人開発向けに章を絞り込んだ構成です。
- 概要(目的・対象ユーザー)
- スコープ(やること・やらないこと)
- 画面・機能一覧
- データ構造
- 非機能要件
- 未決事項・今後の課題
各章の書き込み例
1. 概要
要件定義書で決めた目的の1文をそのまま転記します。要件定義書の書き方で整理した内容をここに集約すると、DESIGN.mdだけを見ればアプリの目的がわかる状態になります。
2. スコープ
「実装する画面・機能」と「今回は実装しない機能」を箇条書きで対比させます。AIに実装を依頼する際、この章をそのままプロンプトの前提として渡せます。
3. 画面・機能一覧
画面ごとに「表示する情報」「できる操作」を短く書きます。詳細なUIデザインは含めず、AIが実装に必要な情報だけに絞ります。
4. データ構造
保存するデータ項目と、それぞれの型・必須/任意を一覧化します。ここが曖昧だと、AIが実装するデータベース設計にばらつきが出やすくなります。
5. 非機能要件
想定する同時利用人数、レスポンス速度の目安、データの保存期間など、機能そのものではない条件を書きます。日本国内では、非機能要件を体系的に整理したものとしてIPAが公開している非機能要求グレード(新しいタブで開きます)が参考になります。個人開発のMVPでは、この中から必要な項目だけを抜き出して書けば十分です。
6. 未決事項・今後の課題
今回のスコープでは判断を保留した項目を書いておきます。次のバージョンで再検討する際の起点になります。
よくある質問
DESIGN.mdはどのタイミングで書けばいいですか?
要件定義書で目的とスコープを固めたあと、実装をAIに依頼する前に書くのが基本です。実装が進んでから書き始めると、実際のコードと文書がずれやすくなります。
章立ては全部埋めないといけませんか?
小さなMVPであれば、該当しない章は「対象外」と一言書くだけで問題ありません。無理にすべての章を長文で埋める必要はなく、判断に迷う箇所だけ厚めに書くくらいで十分です。
非機能要件は個人開発でも書く必要がありますか?
個人開発の小規模なMVPであっても、想定する同時利用人数やデータの保存期間など最低限の項目は書いておくと、後から仕様変更するときの判断基準になります。すべてを厳密に定義する必要はありません。